2008.10.28 Tue
色々用事が終りました!!引越しの方はまだ残ってますが・・・;;
また更新再開出来そうです*^^*1月のインテにも出来れば出たいなぁ・・・
続きは携帯でポチポチ打ってたこねた。パロディです。仏英。
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暖かい光の差し込む午後。
美しく装飾の施された調度品の数々が、明るい陽の光を受けて輝いている。
美しい、というのはフランシスにも判る。しかし、誰々の作で、とか、世界に何品しかなくて、とか言われた所で、興味が湧かない。
それよりも、
(ああ今日はいい天気だなぁ、こんな日は庭でゴロゴロしたい…)
なんて思ってしまう人間なのだ。
(こんなぽかぽかした陽気が悪いんだよなぁ、あ…何か眠くなってきた)
暢気なことを考えていたフランシスを、耳元から聞こえた陶器の割れる音が現実に引き戻す。
先程の美しい調度品たちが、爆音にも近しい音を立てて崩れていく。
「………容赦ねー…」
あーあ勿体無い、と、価値は判らないので値段だけに嘆いてみる。
大分余裕をかましているが、今さっき割れた壺はフランシスの真横にあったものだ。
フランシスが隠れている、一際大きく豪奢な飾り机が崩れるのも、時間の問題かもしれない。
ドン、ドゥ、ガシャアァアン!また一つ割れた。
「ぅっわ怖あぃだーっ!!?」
スパコーン!と気持ちの良い音が大量の銃の発砲音の中に混ざる。
隣からの予期せぬ不意打ちに情けない声が出てしまった。
「余裕こいてんじゃねえぞ、ヒゲ」
「…お前、それどっから出したんだよ」
お前呼ばわりすんな、ともう一度気持ち良い音を立てながらフランシスの頭にハリセンがヒットする。
「ぁだあっ!」また情けない声を聞いてから、フランシスの隣にいる漆黒のスーツに身を包んだ青年(ともすれば少年に見えるかもしれない)は、ハリセンを前方へ放り捨てた。
ダラララ、という音とともに白い厚紙は見るも無惨な紙屑へと成り果て、崩れる。
「…やーん怖ぁい…あんなもん出してくるなんて反則じゃね?」
ガトリングなんて持ってねえのよこっちは…弾代経費で落ちないし、て言うか経費無いし。
ブツブツと呟きながら人数を確認。ひとり、ふたり、…止まない低重音に混ざって舌打ちが溢れた。
「……他の奴らは?」
「菊は日本、ルーイは別件任務中、トマト馬鹿はもうすぐ来るだろ」
「あれ?さっきアルに連絡とってなかった?」
「『ヒーローは遅れすぎるくらいが丁度いいんだぞ!』」
「………アル……」
特技の多い青年は、他人の声真似も出来るらしい。アルフレッドそっくりの口調と声音に、フランシスは文句も言わずがっくりと項垂れるだけだった。
こんなときくらいヒーローは置いてこいよな…ぽつりと思うと、表情だけで隣の青年には伝わったらしい。
「それはアル本人に言ってこい」
「やだよ、俺まだ死にたくない」
ハッと嘲笑う眉毛の印象的な青年に、乾いた笑いを返しておく。
銃弾は止まない。
「そりゃさ、そんなに直ぐカタが付くとは思ってなかったけどさー。」
「ま、予想の範囲内だな。」
「……組んだのがアーサーで正解だったよホント…」
大手マフィアの幹部一斉掃討。
こんな無茶な注文をつけてくる依頼主にもまぁ何か事情があったのだろうけども、流石に無謀だったかと後悔はしていた。
相方がアーサーでなければ今頃お陀仏だろう。
この攻防をいったいどれほど続けているのか。
奇跡的に目標の掃討は終わっているが、何せ、退避経路が無い。
「トマトは何で来んのかねー…」
どさり、一人を打ち倒す。
眉間に一発。うん俺の腕も錆びないね。
「トラックとかで来たら笑えるな」
「笑えねーよ」
「クッション材敷いて、『さ、飛び降りろやー』」
「ホントにそれで来たらぶち殺す」
「やめて!うちの数少ないパシリが!」
軽口の合間に、アーサーの銃が光る。
…アーサーのやり方は大分怖い。喉に一発、倒れてから眉間にもう一発。
喉撃った後ちょっとヒューヒューゆってるからねあれ、怖いからね。
「大丈夫だ、俺は優しいからな。よくて蜂の巣だし」
「よくないよくないよくない」
とか何とかツッコむ間にも、弾丸は止まない。
陶磁のような、滑らかで白く長い指が引き金を繰り返し引く。
「いいじゃねえか、俺に撃たれるのは最高の快感なんだぞ?」
後ろからのうっとりするような声音に、一瞬どきりとする。まるで閨で囁かれるような、女なら腰砕けになるような声を出す男。
その色気に揺らぎかけた心と体勢を、頭を振って立て直す。
今、この理不尽な状況の中に居ることを忘れてはいけない。
「感じた直後にサヨウナラなんて洒落にもなんねーよ」
「ハッ、エスプリのわかんねえヒゲオヤジだな………フランシス」
呼ぶと同時に発砲。
「なぁに」
「あの世へダイブと無理心中とどっちがいい?」
「…まーた究極だねえ…」
遠く響く靴音が耳へ届く。しかも大量。ざっと30。
目の前の数人相手にもう随分と色々消費してしまった。弾薬、体力、……時間。
「…そうねえ、お前と一緒に死ぬのも悪くないな」
「………」
「ま、それも…柔らかいベッドで絡みながらの話だけど?」
ガシャアァアアン!!!
激しい音と共に、豪奢な細工の窓ガラスが砕け散った。
弾丸が駆け巡る部屋が、ぐらりと、傾く。
否、傾いているのは己なのだが。
捨て台詞を残す間もなく、アーサーをひっ捕まえて外へと飛んだ。
しっかりと抱き締めた体から何かもごもごと叫んでいる様子が伺えたけれど、耳を突くような空気の音のせいで聞こえない。
まぁしかし超高層ビルから落ちているのだ。聞いてやる余裕すらある筈もない。
鼓膜を破りそうな音が近付く。
大きく、大きく、大きく、なって。
通り過ぎた。
「…っー…怖ぁー…」
「良かったじゃないか、怖いで済んで」
ハハハ、と微かに聞こえる笑い声には、少しの不安も焦りも伺えない。
手の先にはぶっといロープ。そしてそれは俺たちの体へと繋がっている。
そして凄く食い込んでる。痛い、凄く痛い。
「っおっっせぇんだよアルテメェゴルァアアアア!!」
「っアーサ、耳いたい…」
「まったく五月蝿いな君は…あんまり暴れると落ちるよ?」
バラバラと大きな音が支配する中でも、耳につけた小型無線はよく通る。流石ルーイの自信作。
アーサーも聞こえた言葉にがちりと歯音を立てて押し黙った。
まだ飛び続けるヘリコプターの下、ドアからゆるりと伸びた梯子には颯爽と乗るアルフレッド。
そしてそのさらに下、伝説のカウボーイの技だか何だかの、素晴らしい命中率と強度のロープを巻き付けられてフランシスとアーサーがぶら下がっていた。
男二人の体重を片手に受け、さらに梯子に格好つけて乗るなどと、確かにヒーローにしかできないかもしれない…ぼんやりと湧いた感覚に頭を降った。
そう、自分たちの中でヒーローや異能などの「特殊」には意味はないのだ。
「…で?フランシス」
「何だ?」
「片はつけてきたのかい?」
ここでニヤリと笑って見せることができる時点で、自分も「特殊」に違いないのだから。
「は。誰に言ってんだよ…天下の『奇術師』様だぞ?」
過ぎた後ろで、大きな爆音――そう、例えばビルの最上階が吹き飛ぶような音がした。
という雇われ何でも屋妄想^p^
↓前線
奇術師…フランシス
『超』能力…アーサー
英雄…アルフレッド
技巧士…ルートヴィッヒ
狂闘漢…ギルベルト
影…菊
↓後衛
操縦者…アントーニョ
地図屋…ローデリヒ
芸術人…フェリシアーノ
『奇術師』…世界をまやかしで美しく彩る者(っていうかただの爆弾魔)
『「超」能力』…この世に存在する全ての能力を手に入れた者(要するにスーパー超人)
『英雄』…夢と希望を与え、消して敗走しない者(単なる勘違い馬鹿力)
『技巧士』…ただ一人『コア』を作る技術を持つ者(世界一の技術者ってかもはや未来人レベル)
『狂闘漢』…闘いにおいて最強の強さと狡猾さと狂暴さを誇る者(発狂がおまけについた喧嘩好き)
『影』…世界を闇から掌握する者(トゥシャイ忍者)
『操縦者』…自らが『乗り物』と認めた物を全て操りこなす者(原理は自分にもわからない突然変異)
『地図屋』…万物全ての物体の位置を把握する者(でも自分がいる位置だけは把握できない方向音痴)
『芸術人』…『芸術』そのものであり、またそれを生み出すことができる者(ぱーすたー!!)
Q、コアって何?
A、わかんないΣd^q^
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何でも屋パロ 絵+漫画(米+日) 計5枚
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プロフィール
HN:
燕
性別:
女性
自己紹介:
日丸屋秀和様のサイト『キタユメ。』で連載されている、Axis powers『ヘタリア』をメインとしたファンブログです。
実際の国、原作者様、関係者様とは一切関係御座いません。管理人が勝手にハァハァ言ってるだけです。
絵を描いたり漫画描いたりしてます。
基本はギャグ。でも予告無く女性向けが頻繁に出没しますのでご注意をば。
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