むむむ

どうやら忍者ブログ全体でエラーが出ているようで、明日ほぼ一日メンテナンスのようです･･･

明日の更新もどうなるか判りませんが、取り敢えず今日は漫画はお休みです。


その代わりといってはなんですが続きから小ネタ。仏英でちゅーしてます。笑

ちゅ、と音がして唇が離れる。
ふわふわとした心地が、ごし、と乱暴に拭われた指先でかき消された。



「…坊っちゃんさ、巧いよな、キス」

「………頭に何か湧いたのか？」



いやいやその切り返しはひどいから。
口から出た言葉は咎めるものだったけれど、それとはちぐはぐな表情に拳が飛んできた。
ニヤニヤすんな、とか何とか。


「どこで覚えたの？」

「…どこだっていいだろ」



いて、わざとらしく呻きながら言えば、うぜえことすんな。罵倒。
ついでにさっきの触れるような拳とは違って、本気のグーが向かってきた。

寸前で避けたけれど、狙いは確実に顎だったよな今な。



「ちょ、怖いことすんのやめてお前ホントに！」

「テメェが……いいや、めんどくせえ」



何か言いかけた口を開いたまま、わざと軽くがつんと歯を当てて勢いよくまた口付けられる。特に抵抗もなくされるがままにしていれば、器用に動く舌が唇を割り、歯列を辿って上顎を擽る。独特のざらりとした感覚と生暖かさに、勝手に体がひくりと反応した。
口付けたまま相手が笑った、そう認識した瞬間に自分の舌が絡めとられていた。



「…ん、ふ」



抜けるような息を吐きながら、舌を軽く食み、く、と引っ張られる。
お前さホントそういうの何処で覚えてくんの？音にはならない言葉を視線で送ってみる。

伝わったのか伝わってないのか判らないけれど、相手がまた緩く笑ったのは判った。

そのまま下唇を舐められて、上唇に軽く歯を立ててから熱が離れた。
は、とどちらともなく熱い息を溢す。



「……んんー…」

「…なんだよ」



眉をひそめた俺に、俺以上に眉間に皺を刻んだ顔が向けられる。
んんんーと言いながら横に傾けば、きょとんとした顔になって、首をこくり、傾げる。
あ、それ可愛い。
……やっぱり俺の頭には何か湧いているらしかった。


うんうん唸りながら目の前の金髪を撫でていれば、あぁ、と納得したような声が返ってきて。



「…いいだろ、別に」



…？何が？
こくりとお返しするように傾けば、イギリスの顔が真っ赤に熟れた。



「……ひとつくらい、俺が勝ってたって」



……


………


…………ええと。



「…………イギリス、それ、他では負けてるって言ってるぞ」

「うううるせえよ！！いいんだよお前より変態じゃねえんだから！！」

「………なーぁにー？お兄さんそんなに巧いー？」

「んなこと言ってねぇ…っニヤニヤすんな！！」



だってイギリス可愛すぎるんだもん。
言えば「もんとか言うなキショイこのヒゲ死ね」とか返ってきそうなので黙っておく。
けどまぁ弛む口端は抑えきれなくて、イギリスの表情は険しくなった。

…そんな顔しても、真っ赤なままじゃ逆効果だ。言ってあげないけど。



取り敢えず、最後の砦も崩してやろう。
ぐいと頭を引き寄せた。






なしくずしに裏に続きそうな雰囲気。笑