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2024.11.27 Wed
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2009.07.29 Wed
以前書いた何でも屋パロっぽいのの続き。というかこねた。










SOS、SOS。



カチカチという音と共に、電子的な音声が助けを求める。
まるで目覚まし時計のように大音量で鳴り続いているにも関わらず、誰一人としてそれに近付いて騒音を止めようとはしない。
この家の住人である過半数が寝こけているからもあるだろうが、起きている人間にも慌てた様子は見当たらない。

その正体が電話だからである。



SOS、SOS。



無機質な救援要請は時間が経つにつれてさらに騒音さを増していく。
それにつれてカツカツと革靴の苛立ちも増していく。

正確には革靴で床を蹴るアーサーの不快指数が増しているのだが。眉間の皺も増し……背中のどす黒い何かも増してましたすみません。



「………おい、ヒゲ」

「えーと今日は誰もお仕事入ってません」



向かいのソファから、もう慣れたことのようにフランシスが返す。若干足が小鹿のようにカタカタしているのには目を瞑ることにする。

辺鄙な場所にある古い屋敷(フランシスが好んで買ったものであったが)に、わざわざ他所から電話をかけてくる人間などありはしない。
仲間うちでの連絡は携帯があるし、みんなこのコール音を知っているためめったに家にはかけてこない。
そう、なにかがあって「SOS」が必要な場合以外は。

フランシスの答えを聞いて舌打ちした後、ダン!と床を蹴り飛ばしてアーサーは廊下へと出ていく。
そんなにしたら床壊れるからね!言っとくけどここアジトとかじゃないから!ここ俺ん家だから!みんな住み着いてるけど!

怖くて言えない文句が頭を一周した後、



「おいルートヴィッヒ!!迷子の面倒は保護者が見ろ!!」



爆音が響いた。



カツカツカツカツカツ、どすん。

再びアーサーが定位置に着いた頃には、必死すぎる救援要請は止まっていた。どうやら救助隊が向かったようだ。
隊といっても一人だけど。

そう、この面子で「SOS」が必要な人間も、一人なのである。



「フランシス、」



電話を片手に、隊長がひょこりと俺に助けを求める。隊長の上って何だっけな。
ぼんやり考えながらお湯の用意。



「車だろ?キーはいつものとこだから」

「すまない」



バタバタと去っていく大きな足音で、またひとつ眉間に皺。まぁ見てないからあくまでも予想。しかしソーサーの鳴る音がしたので確実。



「………紅茶が冷めた」

「うん、今カップ温めてる」



しかして子供というものは、保護者の存在に気付かないものではなかろうか。

ぼんやりと思いながら、少し明るい顔つきになってふん、と鼻を鳴らした眉毛を見つめてみた。









世界のすべてを把握する地図士さんは自分のいる場所だけが判りませんというこねたの筈でした\(^p^)/何時の間に仏英に←

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日丸屋秀和様のサイト『キタユメ。』で連載されている、Axis powers『ヘタリア』をメインとしたファンブログです。
実際の国、原作者様、関係者様とは一切関係御座いません。管理人が勝手にハァハァ言ってるだけです。

絵を描いたり漫画描いたりしてます。
基本はギャグ。でも予告無く女性向けが頻繁に出没しますのでご注意をば。
とりあえず主張してみる
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多すぎ笑
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